室内のハーブ栽培で秋冬の寒い時期にも家庭栽菜園を楽しみましょう

農業のヒント

コロナ禍で今年から家庭菜園をはじめたという方も多いのではないでしょうか。春夏に育てた野菜の収穫も終わり、「秋冬は何をすればいいの?」とお悩みの方に是非おすすめしたいのが、ハーブの室内栽培です。
気温が安定している室内なら植物も育ちやすいですし、キッチン付近に自家製ハーブがあれば料理の幅もぐーんと広がりますよ。
今回は、室内でのハーブの家庭栽培について、これからの時期に適した品種や注意点などを分かりやすくご紹介します。

ハーブを育てる2つの方法

ハーブの育て方は、土耕栽培と水耕栽培の2種類があります。土耕栽培は、土を使って育てるオーソドックスな方法で、一方の水耕栽培は、土を使わず水で植物を育てていく方法です。
土耕栽培のメリットは、植物の成長に必要な栄養素を土そのものから補える点にあります。少し専門的な話になりますが、植物が育つ為には17種類の元素が必要で、一つでも欠けると成長しません。この17種類の元素のうち、酸素と水素は水、炭素は空気中の二酸化炭素、残りの14種類は土壌から取得するので、自然の中でも植物は自ずと育っていくのです。要するに、土での栽培は本来植物にとって成長しやすい環境での育て方だと言えます。
さらに、土耕栽培に必要な物は、プランターなどの容器と栽培用の土、肥料…と比較的用意しやすいのも魅力です。

水耕栽培は、室内での栽培で土を使用するのに抵抗がある方から好評を得ています。メリットとすると、土に比べて水は根の成長を物理的に妨げないため、成長が早い点が挙げられます。また、土工栽培に比べて水やりの頻度が少ないのも利点。あらかじめ成長に必要な養液や設備を準備しておけば、難しいテクニックはいりません。忙しい方や初心者にも嬉しい栽培方法です。
ここまで2つの栽培方法について説明しましたが、今回の記事では主に土耕栽培でのハーブの育て方を紹介していきます。

室内栽培での注意点

寒い季節でも、家の中であれば寒風に晒される心配がなく、温度や湿度を調整しやすいのが、室内栽培の嬉しいところです。特にハーブは、観賞用としてもお洒落ですし、香りも良く、室内栽培にもってこいの植物です。さらに台所の周辺に設置すれば、新鮮なハーブを料理に活かすこともできますよね。この時、注意したいのが、日当たりと風通しです。日陰でジメッとした環境よりも太陽光が当たる場所の方が、ハーブは元気に育ちます。また、適度な通気性も重要。風通しが悪いと、根腐れやカビ、病気につながる可能性がありますので要注意です。

秋の鉢植えにおすすめのハーブ

ローズマリー

寒さと乾燥に強いローズマリーは、秋から育てるのにも適しています。常緑で、葉がいつでも収穫できるのが嬉しいですね。種から育てると収穫まで3年ほどかかるため、苗から育てるのがおすすめ。ローズマリーの弱点は、過湿です。日当たりがよく、風通しのいい場所で、やや乾燥気味の状態を心がければ旺盛な成長が期待できますよ。根詰まりに気を配って植え替えをしていくことで、何年も通して栽培を楽しめる植物です。
ローズマリーの葉は、鼻に抜けるような爽やかな香りが特徴です。お肉や魚の臭みを和らげる効果があり、多くの料理で活用できます。鶏肉を焼く際に加えてもいいですし、ジャーマンポテトやスープ、マリネのアクセントにも最適。家庭で育てていれば収穫したての新鮮な香りを堪能できますし、乾燥させれば長持ちして便利です。

ミント

生命力の強さでローズマリーに引けを取らないのが、ミントです。寒さに強く、強い日差しを嫌うため、秋の植え付けにぴったりです。ミントの仲間は交雑しやすいのが難点なので、気に入った香りの苗は専用のプランターに入れて単独で育てるといいですよ。こちらも株分けや植え替えをして株をリフレッシュさせ、長期にわたる栽培を目指しましょう。
ミントはスーッとした特有の香りがします。清涼感を求めて夏場に活用される印象があるかもしれませんが、実はこれからの時期にも大活躍。鼻づまりといった風邪の初期症状の時にミントティーとして飲むとスッキリするほか、寝る前に飲めば気分が和らぎ、安眠へと導いてくれるのだとか。また、暴飲暴食で胃が持たれている時や乗り物酔いにも最適です。フレッシュな葉を使用したミントティーは、摘みたての葉をお湯で数分蒸らすだけと、作り方も簡単。冬場は生姜やレモン、はちみつなどを加えたアレンジミントティーで体を温めるのも一押しです。

イタリアンパセリ

イタリアンパセリは、室内のハーブ栽培で人気が高い種類です。その理由は、15〜20度ほどの環境で育ち、少量ずつであれば季節を問わず継続して収穫できるから。イタリアンパセリの鉢は、風通しのいい場所に設置して、土の表面は常時少し湿っている状態にすることが、栽培のポイントです。
料理の際には、イタリアンパセリで彩りを加えると盛り付けが華やかになりますよ。また、サラダに入れると香りが膨らんで、普段とは一味違う仕上がりへ。独特な香りでありながら、どんな食材とも相性がよく、料理に重宝されること間違いなしです。

タイム

タイムは高温多湿を苦手とするハーブで、秋から育てるのが条件に合っています。水の与えすぎに注意して、伸びきった枝を剪定するとよく育ちます。草丈が20センチほどになったら随時収穫が可能です。
タイムはややスパイシーな香りで、料理では魚などの臭み消しによく用いられています。植物性の油に漬けて香りづけをして料理に使用することもできますよ。また、タイムはアロマとして香りを堪能する方法もあります。乾燥させてポプリやサッシュにできるほか、お風呂に入れる楽しみ方も人気です。

秋植え室内栽培の最大の魅力

秋植えして越冬させたハーブたち。温かい季節になった後も、ぜひ栽培を続けてください!室内栽培を継続して少量ずつの収穫を楽しむもよし、大きなプランターや庭、畑に植え替えてさらなる成長・収穫を目指してもよし…。翌年以降の栽培に繋げていけるのが、秋植え室内栽培の最大の魅力です。
皆さんもハーブの室内栽培を、この秋から始めてみませんか?

Minami Ota

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フリーライターの太田です。 私も大人になってから「農業の魅力」に気がついた一人です。 農がキーワードの身になる話題を随時お届けしていきます!

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