ホーム玉ねぎの育て方。栽培のコツや注意するポイントを解説

農業のヒント

8月に植え付け時期を迎える野菜の1つに「ホーム玉ねぎ」があります。通常、玉ねぎは栽培から収穫までに約1年かかると言われていますが、ホーム玉ねぎは収穫までの期間が3カ月程度と短く、初心者にも簡単に栽培が可能です。この記事ではホーム玉ねぎを栽培するコツなどをご紹介します。

ホーム玉ねぎとは

キッチンの常備野菜として定番の玉ねぎを、ご家庭でも簡単に育てられることをご存知ですか?一般的に玉ねぎは、種まきをしてから1か月ほど育てた苗を植え替える場合が多く、収穫までの期間が長い野菜と言われています。

一方で「ホーム玉ねぎ」は、途中まで育てた後、乾燥貯蔵させた直径2cmほどの小さなタネ球(玉ねぎの球根)を植え付けて栽培します。別名「セット球」「オニオンセット」とも呼ばれており、園芸店やホームセンターの球根コーナーで販売されています。種や苗から育てるよりも栽培期間が短く、プランターなどでも手軽に育てられるので家庭菜園初心者の方からも人気です。

ホーム玉ねぎを栽培する準備

植え付けの時期

ホーム玉ねぎの植え付け時期は、8月上旬から8月下旬です。温暖な地域であれば9月上旬までの植え付けでも間に合いますが、植え付け時期が遅れると玉ねぎが十分に育たなくなるため、なるべく8月下旬までを目安に定植を行いましょう。

畑づくり

栽培に必要な土づくりは、定植の2週間前から準備を行います。苦土石灰をまいてよく耕し、1週間経ったらに元肥を施しましょう。元肥として、畑1㎡につき堆肥を約3kg、配合肥料約150gを使用します。

また、水はけの悪い土壌の場合、球にカビが生えてしまったり腐ってしまうこともあるので、改善するための対策が必要です。土作りの際に、バーク堆肥や籾殻などを土の表面から30~50cmの深さに投入すると、徐々に水はけが改善します。

ただし根本的な改善には時間がかかるため、水はけが悪い畑の場合は高さ20~30cmほどのやや高畝にして植え付けをしましょう。

プランターを使って栽培する際は、深さ30cm、幅65cm、奥行き30cm以上のものを用意し、根腐れ防止の対策として鉢底石を底に敷いてから土を入れてください。

マルチング

ホーム玉ねぎも、通常の玉ねぎと同じように乾燥を苦手とします。水切れをおこすと球が大きく育たなくなるため、マルチシートを使って乾燥を予防しましょう。玉ねぎの栽培では、こまめに雑草を抜くことも必要になるので、雑草対策に有効な黒いマルチシートの使用がおすすめです。

マルチシートには最初から等間隔に穴があけられたタイプも販売されていますが、自宅の栽培スペースに合わせたい場合、穴があいていないタイプを購入し、ご自身で穴をあけて使用するのもよいでしょう。穴あけには専用の道具を使うと、きれいに仕上がります。

プランター栽培でマルチシートを使用しないという方は、モミガラなどを土の表面にまいて乾燥を防ぐのも効果的です。

ホーム玉ねぎの栽培方法

植え付け

ホーム玉ねぎを植え付ける間隔は、株間10~15cm程度を目安とします。タネ球の発根部を下に向け、とがっている先端の部分が土の表面から3分の1程度見える深さに植え付けをしてください。

追肥

ホーム玉ねぎの追肥は、9月下旬~10月上旬を目安に実施します。1回目の追肥は、ホーム玉ねぎ植え付けから約1か月ほど経ち、葉が4枚以上になったら行いましょう。2回目以降は、1回目の追肥から1か月後ごとの実施が目安です。

畑で栽培している場合、1m² につき速効性化成肥料を30~50g程度与えるのが適切とされています。マルチシートを張っている場合は1穴ごとにひとつまみずつ肥料をまきましょう。

ホーム玉ねぎは、1回目の追肥を行った時期から球の肥大化が始まります。葉の色が悪くなることも追肥が必要なサインなので、大きく生長させるためにも適切なタイミングを知っておくことが重要です。

水やり

ホーム玉ねぎの植え付け直後から根付くまでは、水をたっぷりと与えましょう。タネ球を植え付けてから約7~10日経つと、芽が出てきます。追肥後に球の肥大化が始まるため、特にその期間は水切れを起こさないようにすることが重要です。

発芽後、畑で栽培を進める場合はこまめな水やりは必要ありません。ただし何日も雨が降らない日が続いたり、マルチシート内の土表面が乾燥しているようであれば、適宜水やりをしましょう。

ホーム玉ねぎ栽培で注意したい病気・害虫

べと病

べと病とはカビが原因で起こる病気で、長雨のときに発生しやすいのが特徴です。葉の表面に薄黄色のぼんやりとした斑点ができ、被害が進むと薄黄色になった葉から枯れて行きます。

病気にかかった葉から、カビの胞子が飛散して伝染していくため、発病した葉はできるだけ早く取り除き、畑の外へ持ち出して処分しましょう。農薬を使用する場合は、広範囲の病気に対して防除効果がある総合殺菌剤がおすすめです。

アブラムシ

アブラムシは玉ねぎにつきやすい害虫です。アブラムシのような野菜から吸汁する害虫は、ウイルス病を伝染させる可能性があるので注意が必要です。被害を最小限に食い止めるためにも、数が増える前に駆除します。

また、発生を未然に防ぐためにも日当たりと水はけを良好に保つこともポイントです。肥料不足や与えすぎも、玉ねぎの抵抗力を奪う原因となるので、生育状況を見ながら追肥量を調整しましょう。

ホーム玉ねぎの収穫方法

ホーム玉ねぎはタネ球を植え付けてから、90~100日ほど経つと収穫時期を迎えます。株の茎が倒れているものから、天気のよい日を見計らって随時収穫しましょう。引き抜く際は、葉の付け根をつかんで真上に引くと、楽に収穫ができます。

新鮮なホーム玉ねぎの葉は、青ネギと同じように使うことができるので、ぜひ捨てずに活用してみてはいかがでしょうか。

収穫後、すぐに食べない場合は、一般の玉ねぎと同様に3日ほど日陰で乾燥させます。雨が続いて土が湿った場所などに置いておくと、傷みやすくなるので注意が必要です。風通しの良い日陰で表面を十分に乾かしてから保存するようにしましょう。

収穫したホーム玉ねぎを長期保存したい方におすすめなのが、「つり玉貯蔵」という方法です。玉ねぎの葉がついた状態で収穫し、2日ほどが乾燥させたら、4~5個ずつ葉の根元の部分を紐などで束ねて吊るして保存します。風通しのよい軒下などに吊るしておけば、3月頃まで貯蔵が可能です。

まとめ

秋から冬にかけて育つホーム玉ねぎは、球が柔らかく辛みが少ないのが特徴です。焼いたり煮たりすることはもちろん、フレッシュな状態をサラダで楽しむのもおすすめです。収穫したての葉も美味しいので、薬味や鍋料理などに活用できます。

栽培期間も短く、プランターなどで簡単に栽培できるホーム玉ねぎ。ぜひご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。

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