植えるなら今!? 明日からできる「にんにく」の育て方【ずぼらでも大丈夫!】

農業のヒント

和食から洋食、中華やイタリアンにいたるまで、あらゆる料理に使われている、いわば「最高の脇役」であるにんにく。そんなにんにくは、ネギやバジルと並んで、家庭菜園で人気の香味野菜のひとつです。何かと使い勝手のいいにんにくが家で採れたら嬉しい、という方は多いと思いますが、意外と育てるのが難しいんです。そこで今回の記事では、家庭菜園でにんにくを上手に育てるための栽培方法をご紹介していきます。

にんにくのシーズンは?

にんにくは、育つ地域の気温や天気の影響を受けやすい野菜です。そのため、寒地向けや暖地向けなど、生育地に合わせて品種が分かれています。その地域の気温や天気などの環境に合っているどうかで育てやすさが変わってきますので、はじめてにんにくを育てるという方は、育てる地域の気候に合わせてにんにくの品種を選んでみてください。

にんにくの植え付けは、9~10月にかけて始まります。植え付けの時期で気を付けなければならないのが「気温」です。まだ暑さが厳しいうちに植え付けてしまうと、病気にかかりやすくなってしまう場合があります。反対に、植え付けるのが遅くなってしまい寒くなり過ぎると、根の張りが弱くなり、育ちが悪くなってしまうこともあります。適切な温度を見きわめたうえで植え付けを行ってください。

にんにくを植えてみよう

まずは、種になるにんにくをホームセンターなどで購入しましょう。ばらばらになった状態でネット詰めされたものもありますし、球のままになったにんにくも販売されています。球のままのものを使う際は、必ずばらして、一片にしてから植え付けましょう。にんにくを選ぶ時のポイントですが、なるべく大きなものの方が大きく育ちます。また、傷やカビが付いているものは避け、健康なものを選ぶようにしましょう。

土作りについてですが、にんにくを栽培する際は堆肥を使うことが多いです。にんにくは丈夫な野菜なので、栄養のない痩せた土でも枯れることはあまりないです。しかし、大きく肥えたにんにくを栽培するためには、堆肥が欠かせません。また堆肥には、土を柔らかい状態にし、水はけを良くしながらも適度に潤わせてくれるという効果があります。にんにく栽培で堆肥を使う際は、必ず完熟の堆肥や発酵済みの堆肥を使いましょう。完熟していないものを使ってしまうと、栽培中にガスが発生し、植え付けに悪影響を及ぼしてしまいます。

プランターでも育つ?

にんにくは栽培の際にさほど場所を必要としない野菜なので、プランターでも育てやすいと言えます。畑がなくても簡単にできるので、にんにくに適していない土壌でも栽培に挑戦することが可能です。

プランターで育てる場合、最も大切になってくるのが「日当たり」です。にんにくは丈夫なので、あまり日光の当たらない日陰でも育ってはくれますが、日当たりが必要ないという訳ではありません。プランターの置き場所としては、最も日当たりの良い場所を選ぶようにしてください。水やりについては、頻繁にあげる必要はありません。定期的に観察し、土が乾いている時にたっぷりとあげてください。

栽培は結構手がかかる?

土作りを終え、種となるにんにくも用意できたら、植え付けに入ります。一片にしたにんにくを、10〜15センチ程度の間を空けて植えていきます。深さは5センチくらいで、必ず「尖った方」を上にして植えてください。尖った方を下にしてしまうと、せっかくの芽が出なくなってしまいます。植え付けたあとは、しっかりと水をあげてください。

早ければ植え付けから1週間ほどで芽が出てきます。萌芽してからは芽を観察し、ひとつの株から芽が複数出ている場合は、弱々しい方を切ります。にんにくを大きく育てるうえで必要な作業なので、必ず行ってください。また、周囲に草を生やしっぱなしにしていると病気にかかりやすくなってしまうので、定期的に取り除いてください。にんにく自体はあまり虫のつかない野菜なので、害虫は心配しなくても良いでしょう。

冬が終わって春になると、暖かくなってきて、花芽が成長し始めます。にんにくの場合、花芽をそのままにしておくと肝心の球が育たずに早く枯れてしまうので、伸びてきたらすぐに花芽を取ってしまいましょう。切ったりしなくても、手で引っ張るだけで簡単に抜くことができます。ここで採った花芽が「にんにくの芽」になります。食べられるので、捨ててしまったりはせずに活用してみてください。花芽を取るのは大切な作業ですが、早すぎるうちに取ってしまうと、にんにくを傷つけてしまう場合があります。タイミングを見きわめるポイントとしては、一番長い葉と同じくらいの長さになったら摘むようにしてください。

にんにくは増やすことができる?

にんにくは「むかご」を付ける植物です。むかごとは、植物が増えていくために栄養分を脇芽に貯めて肥大化した部分のことを指します。にんにくの場合、花が咲いてそこにむかごができるか、球種の上あたりにもできることがあります。むかごは、繁殖のために肥大化した部分ですので、むかごを植えてもにんにくを育てることが可能です。しかし、通常の種ではなくむかごを使う場合、普通のにんにくにはならず、ひとまわり小さなにんにくとして成長します。そのにんにくを収穫して植えれば、次の年には普通のにんにくが収穫できます。にんにくの栽培数を増やしたいという方は、むかごを使ってにんにくを栽培していくのもいいかも知れません。

にんにくの収穫時期は?

にんにくの収穫時期は、4月の中頃から6月の終わりです。育てている品種や植え付けの時期、気温や天候によって多少は変わってきますが、一般的には4月〜6月が収穫の適期と言われています。その時期を迎えたら、植えているにんにくをしっかりと観察し、収穫するタイミングを逃してしまわないよう気を付けてください。にんにくの葉を見た時に、葉っぱの半分が黄色っぽく変色していれば、収穫にベストな時期です。

収穫したにんにくの保存方法については、いくつかの方法があります。簡単なものだと、カビてしまわないよう新聞紙に包んだうえでポリ袋やジップロックに入れ、低温の暗所で保存する方法があります。冷凍してしまう場合は、一粒ごとに剥いたうえでラップに包み、そのまま冷凍してしまいます。料理に使う際は、解凍せずにそのまま刻んでください。お使いの冷蔵庫にチルド室がある場合は、チルド室で冷蔵するのもいいでしょう。

まとめ

お読みいただき、ありがとうございました。今回は「にんにく」の栽培方法についてご紹介させていただきました。野菜としてはかなり丈夫で、初心者にも育てやすいように思えますが、にんにくを栽培するにあたっては、気を付けなければならないポイントがいくつかあります。プランター栽培もできるので、畑や広い庭を持っていない方でも育てることが可能です。植え付けのシーズンはちょうど今ですので、来年の春頃に美味しいにんにくを食べてみたいという方は、ぜひにんにく栽培に挑戦してみてください。

OzakiAkira

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フリーライター。インタビュー記事に定評があるせいかインタビューの仕事しか来ないので、他の記事も書きたい。

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