植物工場で栽培された安全・安心な野菜をファミリーマートへ導入。その狙いとは?

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8月31日にリリースされた内容です。
株式会社ファミリーマートと、植物工場事業を行う株式会社バイテックベジタブルファクトリー(以下VVF)が、植物工場で栽培された安全・安心な野菜の普及に向けて協業することになりました。

同工場で生産された野菜をファミリーマート商品に導入拡大し、全国約16,000店規模で展開するとのことです。また、今後は新たに商品の共同開発にも取り組んでいくそうで、“野菜”を基軸としたファミマ商品がますます充実してきそうです。

ファミマは健康野菜を安定的に投入

植物工場の野菜は、閉鎖された環境で栽培を行うため、天候や災害による影響を受けにくく、一年を通して安定した供給が可能となります。虫がつかないため農薬を使用する必要がなく、安全・安心であることも特徴です。

さらには、野菜の洗浄などの手間も少なく済むことから、省力化・省資源化に繋がります。捨てる部分が少ないことからフードロスも最小限に抑えられ、環境負荷も軽減できるとのこと。良いこと尽くしですね。

ファミリーマートでは、2015年4月から植物工場で栽培された野菜を中食商品(お弁当やサラダなど)に導入していました。年々展開地域を拡大しており、2020年11月までに、北海道・沖縄県を除く全国約16,000店で展開する予定です。

ファミリーマートにおける植物工場で栽培された野菜の使用量は、導入当初と比較し約60倍になったそうです。今後も、より安全・安心な野菜を使った商品をお客様に安定的にお届けすべく、従来の露地栽培の野菜と組み合わせながら、植物工場で栽培された野菜の使用を拡大していくとのこと。

植物工場側は、GAP取得と地域貢献

一方、VVFは国内最大規模の完全閉鎖型植物工場を全国に5か所(秋田県鹿角・大館、石川県七尾・中能登、鹿児島県薩摩川内)擁しており、全ての工場において食の安全と持続可能な生産活動を実行する優良企業に与えられる世界共通ブランドGLOBALG.A.P.を取得しています。自治体や地元農家をはじめ主婦層、高齢者にも工場運営に参画してもらい、地元農業との共存、地域貢献、地域雇用創出を目指しています。

今回の協業を通じて植物工場野菜の更なる普及と業界の発展に貢献し、幅広い消費者に植物工場野菜を届けるとともに、共同で植物工場ならではの野菜の開発を目指すとのことです。

その他の参考情報

1.ファミマ健康会議室にて、特別鼎談を実施

ファミリーマートでは、これからの健康のあり方やライフスタイルをコンビニから提案する特別サイト「コンビニで健康をプロデュース。」を、公式HP内に開設しています。

プロデューサーにおちまさと氏を迎え、ファミリーマートの商品開発パートナー各社との対談「ファミマ健康会議」や、手軽に揃うコンビニだからこそできるオススメ商品の組み合わせ、日常生活における食事や運動に関する素朴な疑問を各専門家へヒアリングするコーナーなど、コンビニを通じて実践できる、これからの健康のあり方やライフスタイルを提案していくとのこと。

こちらの特別サイトも要チェックですね。

2.VVFの植物工場で栽培された野菜を使用した主な商品

【商品名】フレッシュ野菜サラダ
【価格】151円(税込163円)
【発売日】発売中
【発売地域】全国※沖縄除く
【特徴】キャベツ・グリーンリーフ・コーンなどの野菜を使用したシンプルなサラダです。
【使用されている植物工場の野菜】グリーンリーフ

【商品名】 ミックスサンド
【価格】238円(税込257円)
【発売日】発売中
【発売地域】関東・中部・関西地区
【特徴】ハムたまご・ハムチーズレタス・ビネガーやブイヨンで味付けしたツナサラダを組み合わせたサンドイッチ。
【使用されている植物工場の野菜】グリーンリーフ

ファミマecoビジョン2050について

ファミリーマートは「ファミマecoビジョン2050」を打ち出しており、2050年までに以下の数値目標を達成させる努力を続けています。

1.温室効果ガスの削減:店舗運営に伴うCO2排出量(1店舗当たり)
-省エネ型機器の導入により、店舗の電気使用量を抑制し、CO2排出の削減を進めます。
【数値目標】 2030年 40%削減、2050年 100%削減(2013年対比)

2.プラスチック対策:オリジナル商品の環境配慮型包材・容器の使用割合
-容器・包材に植物を原料にしたバイオマスプラスチックや再生PETを配合するなど、環境配慮型素材の使用を進めます。
【数値目標】 2030年 60%、2050年 100%
尚、レジ袋等の用度品を含めた環境配慮型素材割合は2030年度までに70%の水準を目指します。

 3.食品ロスの削減
-商品の発注精度の向上や容器包装の改良等によるロングライフ化を進めることで、食品ロスの削減を推進します。尚、発生した食品廃棄物は、食品リサイクルループなどの取り組みにより資源の有効活用につなげてまいります。
【数値目標】 2030年 50%削減、2050年 80%削減(2018年対比)

いずれも、企業として高い目標を掲げ、環境問題にアプローチしていこうという姿勢が窺い知れます。

まとめ

コンビニエンスストア大手三社の一角であるファミリーマートが、環境問題や農業関連に対しても本腰を入れてきた感があります。コンビニと健康というキーワードではローソン(ナチュラルローソンなど)がイメージ先行していましたが、店舗数の規模で上を行くファミマが同じ路線を打ち出していくとすれば、コンビニ業界と農業の図式が微妙に変化していく可能性もありますね。

身近なコンビニエンスストアの中にも、農業に取り組む企業が確かに息づいています。このような目線でコンビニを見てみることで、私たちの暮らしと農業の関わりがリアルに手に取れるような気がしてきますね。注目していきたいものです。

s.yamamoto

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ツチカウ編集部の山本です。マーケティングを生業としながら、米とカボチャを生産する両親を支えつつ、日本の農の未来に想いを寄せています。

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