家庭菜園のコンテナ、選び方のコツとは?素材や大きさで違うプランターの種類を解説!

農業のヒント

ベランダや庭の限られたスペースで気軽に野菜を育てることができる、プランター栽培。身近な家庭菜園の方法として、多くの皆さんの間でも浸透してきましたね。

プランターでの栽培を始める際、まず必要となってくるのがプランターやコンテナ、鉢などのいわゆる「入れ物」です。今回は、それらの名前の違いや、素材や大きさごとの特徴など、プランターに焦点を当ててご紹介します。

プランターとコンテナ、鉢の違いとは?

プランター、コンテナ、鉢は、どれも家庭菜園に使う容器のことで、大まかに言えばこの3つに違いはありません。ただ厳密には、土を入れて植物を育てる容器の総称がコンテナ。その中でも、複数の種類を寄せ植えしたり、大きく成長する植物を育てたりするのに適した大型の容器がプランター、やや小さめの形状で単独の種類を育てるのに使われるのが鉢(ポット)と呼ばれています。

 以下、野菜を育てるのに使用する入れ物を総じて、「プランター」と統一します。

プラスチックだけじゃない!プランターの素材

ホームセンターの家庭菜園コーナーなどでよく見かけるのは、プラスチック素材のプランターが多いかもしれません。ですが、発泡スチロールや肥料袋、不要になったバケツなど、いろいろな入れ物でも排水用の穴を開ければ、野菜を育てることができます。ただし、見た目や利便性にもこだわって栽培したいとなれば、市販のプランターを用いるのがオススメです。

 市販のプランターは大きく分けると3つの素材が主流となっています。それが、プラスチック、テラコッタ(粘土でできた素焼きの陶器)、木製です。

プラスチックのプランター

プラスチック製の最大のメリットは、軽くて丈夫なこと。素材が軽いため、土や苗を入れても持ち運びがしやすく、実用的です。保水性が高い反面、通気性が悪いため、加湿には注意が必要です。鉢底石を敷くなどして通気性を良くして、根腐れしないように心がけましょう。また、プラスチックは色や形のバリエーションが豊富な点も嬉しいところ。白をはじめ、緑色や黒色、オレンジ色など周囲に合わせた色合いを選ぶことで見た目も楽しめるほか、大きさや深さなど豊富な形が販売されています。

テラコッタのプランター

テラコッタは、イタリア語で素焼き鉢の意味で、粘土を焼き上げた赤茶色の陶器を総称しています。テラコッタのプランターは、お洒落で通気性がいいことが利点。美しい色合いに加えてデザインも様々で、ベランダや室内に置いても周囲と調和してお洒落な空間を作り上げてくれます。ただ、野菜の栽培用となると大きくて深めのプランターがよく使われますが、土を入れるとかなりの重さになってしまうのが難点です。なお、テラコッタは素焼きのままで釉薬が塗られていません。そのため、通気性が良く、野菜の生育に適した環境を作りやすいとも言えます。

木製のプランター

木製のプランターは見た目もナチュラルな雰囲気で、通気性や温度管理の面からも優れています。地球環境の観点からプラスチック製品の使用に抵抗がある方などにもオススメです。大きさやデザインも豊富で、木材があれば手作りすることも可能です。ただし、プラスチックやテラコッタに比べると腐食しやすく耐久性は劣るため要注意。また、材質によっては土を入れると重たくなってしまうことも覚えておきましょう。

大きさや深さで違う!?プランターと野菜の関係

プランター選びのチェックポイント、続いては大きさです。プランターの大きさは、設置するスペースや育てる野菜の種類を加味して考える必要があります。あらかじめ育てたい野菜がある場合には、その野菜にあったプランターを用意すればいいですし、反対にご家庭に空いているプランターがある場合にはそれに適した野菜を選んでも良いです。大切なのは、プランターの大きさとそこで育てる野菜の相性を確かめておくことです。

 今回は分かりやすいように、プランターのサイズを大まかに①小型タイプ、②標準タイプ、③大型タイプ、④深型タイプの4つに分類して解説します。

①小型タイプ(容量6〜10ℓ)

 長辺20〜40㎝の四角いプランターや、口径18〜20㎝の鉢形(6〜7号)のプランターが小型タイプに当てはまります。このタイプは、草丈が低く、少量の葉もの野菜などに適しています。具体的には、ベビーリーフやパセリ、ルッコラ、シュンギク、バジルなど。小型タイプは持ち運びが簡単なので、ハーブなどの室内栽培にも活用できます。

②標準タイプ(容量12〜20ℓ)

 標準タイプは、長辺60〜65㎝の四角いプランターや、口径24〜27㎝の鉢形(

8〜9号)のものを示します。こちらは、収穫までの期間が短いラディッシュやホウレンソウ、コマツナ、リーフレタスなどを育てるのに最適。草丈の短い野菜や葉もの野菜にぴったりです。

③大型タイプ(容量30〜40ℓ)

 長辺85㎝もの四角いプランターや、口径33㎝以上の鉢形(11〜12号)の大型タイプ。栽培期間が長く、大きくなる野菜に適しています。キャベツやハクサイ、タマネギ、トマト、キュウリ、ナスなどがその一例です。

④深型タイプ(容量20〜30ℓ)

 長辺35㎝に対して高さが35㎝以上の四角いプランターや口径・高さともに30㎝以上ある鉢形(10号以上)のプランターは、深型タイプに分類できます。しっかり根をつける大きめの野菜を一株で育てたり、根もの野菜を育てたりするなら、深型タイプがオススメです。例えば、トマトやズッキーニ、キュウリ、ダイコン、ジャガイモ、サツマイモ、ゴボウなどが適しています。

ちょっと変わったプランター

前章までは一般的なプランターについて述べてきましたが、ちょっと変わったプランターも併せてご紹介します。

・吊るし型プランター

 チェーンなどで天井や壁から吊り下げる、吊るし型のプランター。こちらは、日当たりを好む小型の葉もの野菜やハーブの寄せ植えに最適です。立体的に苗を植えることができるので、観賞用としても美しく空間を彩ってくれます。

・壁掛けプランター

 鉢の側面が一部平らになっていて、上部に空いた穴で壁にかけるタイプのプランターもあります。吊るし型と同様に立体的に植物を植えることができます。ハーブや垂れ下がるイチゴの栽培にもいいですよ。

・ストロベリーポット

 伸びた葉の先から根を張るイチゴの特性を活かして、一つの鉢にいくつもポケットが付いているイチゴ栽培専用のプランターが販売されています。プラスチック素材のほか、テラコッタのストロベリーポットもあります。

・水耕栽培用プランター

 室内でハーブや葉もの野菜を水耕栽培する際には、透明なガラスを用いたり、水耕栽培キットなどに付いている専用のプランターを使用したりします。中には、ペットボトル容器の再利用や100円均一などで手軽に手に入る材料を使って水耕栽培用のプランターを手作りする方もいらっしゃいます。

まとめ

プランターを選ぶ際には、素材と大きさの違いに着目しましょう。素材はプラスチック、テラコッタ、木製が主流。見た目や利便性など素材ごとの特徴を考慮して、自分にあったものを見つけてください。また、小型・標準・大型・深型と、プランターの大きさにも注目。どんな野菜を育てるかによって適したサイズのプランターを選びたいですね。

Minami Ota

フリーライターの太田です。 私も大人になってから「農業の魅力」に気がついた一人です。 農がキーワードの身になる話題を随時お届けしていきます!

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