現代日本人はヴィーガンをめざ…さない?!(食生活についての意識調査結果)

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ツチカウ編集部では2020年3月、「食生活についての意識調査」を行いました。今回、その結果がまとまりましたのでお知らせいたします。

【調査概要】
 調査対象 農業に関心のある全国の20才以上男女
 ※60才未満と60才以上を半数ずつ取得
 調査方法 インターネット調査(調査会社のアンケートモニターより抽出)
 調査期間 2020年3月4日(水)〜3月9日(月)
 サンプル数 113s

「ヴィーガン」「フレキシタリアン」認知度

「菜食主義」についてお伺いします。あなたは以下の単語をご存知ですか。

1 意味まで知っている
2 名称だけ知っている
3 知らない(今初めて聞いた)

野菜以外のもの(卵・牛乳・チーズなどの乳製品含む)を食べない「絶対菜食主義者」のことを「ヴィーガン」と呼びます。また、週に数日だけなど、部分的にヴィーガンを実践する人を「フレキシタリアン」と呼びます。

近年、話題になっているヴィーガン、フレキシタリアンについて聴取しました。比較対象として「ベジタリアン」についてはほぼ全員が「知っている」と回答したのに対し、「ヴィーガン」は6割強、「フレキシタリアン」は3割強の認知率となりました。

ヴィーガン/フレキシタリアン意向度

あなたは「ヴィーガン」「フレキシタリアン」としての生活に取り組みたいと思いますか。
※現在ヴィーガン・フレキシタリアンとして菜食主義を実践されている方は「既に取り組んでいる」をお選びください。

1 非常に取り組みたい
2 やや取り組みたい
3 どちらともいえない
4 あまり取り組みたいと思わない
5 全く取り組みたいと思わない
6 既に取り組んでいる

意外…と思う人もいるかもしれませんが、「取り組みたい」とする意向者は「ヴィーガン」で1割、「フレキシタリアン」では2割弱に留まりました。一方、「取り組みたいと思わない」とする非意向者は半数以上を占める結果となりました。

ヴィーガン/フレキシタリアン非意向理由

前問でヴィーガンまたはフレキシタリアンとしての生活に「取り組みたいと思わない」とお答えの方にお伺いします。その理由としてあてはまるものをいくつでもお答えください。

1 健康的でなさそうだから
2 好き嫌いなく食べるべきだと思うから
3 美容に良くなさそうだから
4 ストレスがたまりそうだから
5 ダイエット効果がなさそうだから
6 肉や乳製品が好きだから
7 自然の摂理に反していると思うから
8 その他
9 特に理由はない

ヴィーガンまたはフレキシタリアンのいずれかで「取り組みたいと思わない」とした非意向者に、その理由を聴取したところ、「ストレスがたまりそう」が最も高く54.9%、次いで「肉や乳製品が好き」43.7%、「自然の摂理に反している」39.4%、「健康的でなさそう」38.0%、「好き嫌いなく食べるべき」36.6%などが上位に挙げられました。

逆に「取り組みたい」派の理由は、母数は少ないものの「健康的」「美容に良さそう」「環境に優しい」が上位。健康・美容や環境意識よりも、「食べたいから・好きだから食べる」という意識の差が浮き彫りになった感もあります。もちろん国や地域による食文化の違いなども大いに影響していると思いますが、欧米を中心にひそかに流行する「ヴィーガン」に対し、調査では否定的な声が多く聞かれました。

食品ロス問題に対する関心度

あなたは「食品ロスの問題」にどの程度関心をお持ちですか。

1 非常に関心がある
2 やや関心がある
3 どちらともいえない
4 あまり関心がない
5 全く関心がない

近年、何かと話題になっている食品ロス問題についても聞いてみました。
調査対象者における「食品ロス問題」への関心度を聴取したところ、「非常に関心がある」「やや関心がある」が共に約半数となり、「関心あり」は計95.6%と高いことがわかりました。

食品ロス問題についての実践事項

あなたが「食品ロスの問題」に対して行っていることを全てお答えください。

1 家での食事で残さず食べる
2 外食時に残さず食べる
3 3010運動を実践している
4 食材を余らせないよう、必要な分だけ買う
5 食事は食べきれる量だけ作る
6 外食時は食べられる量だけ注文する
7 外食時に食べ残したものを持ち帰る
8 長持ちする保存方法を選ぶ(野菜の下処理など)
9 食品ロス問題に積極的に取り組んでいる店を選ぶ
10 好き嫌いをせずに食べる
11 フードバンクへの寄付などを利用する
12 その他
13 特に何もしていない

※3010運動とは、宴会の乾杯後30分、お開き前の10分は自分の席で料理を楽しむことを推奨する啓発運動のことを言います。

非常に高い「食品ロス」に対する意識のもと、消費者はどのような行動を実践しているのでしょうか。行っていることを複数回答で聴取したところ、「家での食事で残さず食べる」「外食時に残さず食べる」が共に7割以上。次いで、「食材を余らせないよう、必要な分だけ買う」「食事は食べきれる量だけ作る」「外食時は食べられる量だけ注文する」が半数強となっており、「残さず食べる」「余らないように買う/作る/注文する」といった行動が目立つ結果となりました。

下位項目ではありますが、「食べ残しを持ち帰る」が2割、「食品ロス問題に積極的に取り組んでいる店を選ぶ」「3010運動を実践する」が1割弱と、食品ロス問題を積極的に解決するような行動も認められます。今後ますますこうした意識の高まりと解決行動が拡まってくれると良いですね。

まとめ

今回は、以前発表した「農家・農業関心者の実態・意識調査」に引き続いての続報として、一般消費者(農業関心層)における食生活についての意識を中心にまとめてみました。

ツチカウでも何度か関連情報を取り上げてきた「ヴィーガン」については、一般消費者にはそれほど浸透していないようで、あえて取り組みたいという声も少数派でした。もちろん編集部としては、その善し悪しを問うものではなく、これが素直な生活者の声なのだと思います。

そして(対象者が農業関心層であるから尚更でしょうが)食品ロスへの問題意識は非常に高いですね。生産された食糧を消費しきれず廃棄せざるを得ない食品ロスは、現代人が経済的に豊かになったがゆえに起こっている経済的・社会的問題と言えるでしょう。課題意識を日々の行動に変えてゆく、そんな一人一人の小さな心掛けと努力によって、解決の道を探らなければなりませんね。

今回の調査結果も非常に興味深いものになりました。
さらに今回の調査分析を進め、面白い結果を公表していきますので、お楽しみに!

s.yamamoto

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ツチカウ編集部の山本です。マーケティングを生業としながら、米とカボチャを生産する両親を支えつつ、日本の農の未来に想いを寄せています。

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